キャリアコンサルタント養成講座を修了された皆さま、本当にお疲れ様でした!
数ヶ月に及ぶハードなカリキュラムを終え、いよいよ試験本番に向けて「仲間同士での自主練習」が本格化する時期ですね。
しかし、ここで一つ注意点があります。
実は、ルールなき練習会は「悪い癖」を互いに固め合ってしまい、合格を遠ざけるリスクを孕んでいるのです。
「練習すればするほど、何が正解かわからなくなってきた……」
「仲間には褒められるけれど、本番で受かる気がしない……」
もしあなたがそんな不安を抱えているなら、これからお伝えする「4つの鉄則」を今すぐ練習会に取り入れてください。
この記事を読み終える頃には、合格のために明日から何をすべきかが明確になっているはずです。
鉄則1:「なあなあ」を排し、試験本番を再現する環境を作る
仲の良い仲間同士が集まると、どうしても練習会が「おしゃべりの場」や「お互いの労い合い」になりがちです。
しかし、試験会場の空気はもっと冷徹で、ピンと張り詰めています。
まずは環境設定から見直しましょう。
役割の固定と「オブザーバー」の重要性
練習会は基本的に3人一組で行ってください。
役割は以下のとおりです。
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キャリアコンサルタント役(以下、コンサル役)
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相談者役
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オブザーバー(観察者)役
この中で特に重要なのが「オブザーバー役」です。
2人だけで練習すると、どうしても主観的な「話しやすかった」「難しかった」という感想だけで終わってしまいます。
第三者の視点があることで初めて、客観的な評価が可能になります。
オブザーバー役を担うことが、結果として大きな気づきにつながるケースはよくあるのです。
本番時間の厳守(15分+口頭試問)
試験本番は、驚くほど短いです。
「あと少しで解決しそうだったのに」という言い訳は通用しません。
タイマーを使い、15分で強制終了する練習を徹底してください。
また、その後の「口頭試問」までセットで練習することが不可欠です。
振り返り時間の「厳密な」配分
振り返りの時間が長すぎて、1回練習するたびに1時間かかっていませんか?
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コンサル役の自己評価:3分
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相談者役のフィードバック:5分
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オブザーバー役の指摘:7分
このように時間を区切り、テンポよく回すことで、多くの「事例」に触れることができます。
鉄則2:「よかった探し」の罠から抜け出し、評価基準で語り合う
養成講座の仲間同士だと、どうしても「よかったですよ」「相槌が優しかったです」という優しい感想(よかった探し)で終わりがちです。
しかし、これでは合格レベルには到達しません。
「感想」と「フィードバック」は違う
相談者役が「話しやすかったです」と言うのは、あくまでも個人の感想です。
試験の採点者は、あなたの「話しやすさ」を採点しているのではなく、あなたの「意図的な関わり」を採点しています。
練習会では、以下のような「意図」を問い合うフィードバックに変えてください。
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「今の質問には、どんな意図がありましたか?」
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「相談者が『〇〇』と言ったとき、あえてスルーしたのはなぜですか?」
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「その要約によって、相談者の内省は深まりましたか?」
とはいえ、受験生同士の場合、正しいフィードバックができない可能性が高いでしょう。
意識としては、フィードバックをしようと考えるのではなく、疑問に思った部分を確認してみるくらいの気持ちで問題ありません。
相談者役の「内省の変化」を言語化する
相談者役は、単に「満足したかどうか」ではなく、「どの瞬間に、自分の心に変化(気づき)が起きたか」を伝えてください。
「あの時、自分の言葉を繰り返されたことで、初めて自分の執着に気づいた」といった生きた声は、コンサル役の学びになるのはもちろん、相談者役の方にとっても大きな気づきになります。
鉄則3:「解決志向」と「無意識の思い込み」を排除する
養成講習やロープレ会でのフィードバックで
「解決しようとしている」
「勝手な思い込みで話を進めている」
といったフィードバックを受けたことはありませんか?
実はこれらの「解決志向」や「無意識の思い込み」は受験生が陥ります。
しかもタチが悪いことに、自分一人では気づけない最大の壁です。
解決を急ぐあまりの「誘導」
なぜ気付けないのか。
実は解決志向は、親切心から「早く答えを出してあげたい」と考えていることから生まれます。
その結果、相談者の自己探索を待てずに、「じゃあ、こうしてみたらどうですか?」と解決策を提示しがちです。
試験では、この「解決志向」は、関係構築不足や内省の欠如とみなされ、厳しい評価に繋がります。
「キーワード」のスルーと「物語」の捏造
私自身も経験がありますが、人は他人の話を聴くとき、無意識に自分の経験に照らし合わせて「自分の頭の中にある物語」を構築してしまいます。
例えば、相談者が「頑張ってはいるんです」と繰り返しているのに、コンサル役が「仕事のスキルアップのために何をしていますか?」と質問してしまう。
これはコンサル役が勝手に「この人の悩みはスキル不足だ」と思い込み、相談者が発している「頑張り(価値観・感情)」という大切なキーワードをスルーしている状態です。
「決めつけ」の恐ろしさ
「40代の転職なら、年収ダウンを気にしているはずだ」
「子育て中の女性なら、ワークライフバランスで悩んでいるはずだ」
こうした決めつけ(ステレオタイプ)に基づいた質問を投げかけている間、相談者の心はあなたから離れていきます。
仲間内での練習会では、お互いが似たようなタイプだと、この「ボタンの掛け違い」に誰も気づかないまま「スムーズに話が進んだね」と誤解してしまうことがあります。
これが自主練習会で最も注意すべき点です。
鉄則4:録音を「逐語録」に起こし、自分の声を客観視する
養成講座や有識者からのフィードバックで「逐語録を作成してみましょう」と言われたことはありませんか?
実は、これも自身の成長につながります。
正直、「自分の声を聴くのは苦痛だから嫌だ」と考える方が多いと思いますが、本気で合格目指すのであれば、積極的に作成していきましょう。
逐語録は「自分自身の鏡」
練習した音源を、最低でも一度はすべて文字に起こして(逐語録作成)みてください。
文字にすると、自分の恐ろしい癖が浮き彫りになります。
たとえば、以下のようなことを確認してみてください。
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相談者の言葉を遮って、自分の話を被せている。
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「はい、はい、なるほど」と同じ相槌ばかり繰り返している。
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相談者の使っていない言葉を、要約の際に入れてしまっている。
このようなことに気づけるだけで、自身のロープレは劇的に良くなります。
言葉の「ズレ」を分析する
また、逐語録を読み返すと、「相談者の言いたかったこと」と「自分が投げかけた質問」がいかにズレているかに気づけます。
このズレを自覚し、修正していく作業こそが、養成講座修了後から試験本番までの「本当の成長」につながります。
まとめ:自主練習の「限界」を知り、プロの視点を取り入れる
仲間との練習は場数を踏み、緊張に慣れるためには最高の場です。
しかし、全員が「合格を目指している初学者」である以上、どうしても「無意識の盲点」を指摘し合うことには限界があります。
試験本番で求められるのは、小手先のテクニックではなく、「相談者の心に寄り添い、共にその世界を歩む姿勢」です。
頑張っているのに手応えが感じられない時、それはあなたの努力が足りないのではありません。
ただ、「正しい軌道修正」をしてくれるプロの視点にまだ出会っていないだけなのです。
あなたの「合格ロードマップ」を、一緒に書き換えませんか?
「練習会ではうまくいっているはずなのに、なぜか不安が消えない」
「自分のロープレを、試験官の視点で評価してほしい」
「どうしても自分の思い込みや癖が抜けない」
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私はこれまで多くの受験生の「迷い」を「自信」に変えてきました。
1人で、あるいは仲間内だけで悩まず、一度ベテランの視点を取り入れてみませんか?
あなたの挑戦が実を結び、素晴らしいキャリアコンサルタントとしてデビューする日を、私は心から応援しています。