・中3、高3、小6(受験生)が冬期講習のみ塾に通うのはありなのか
・中3、高3、小6(受験生)の冬期講習会の選び方
・中3、高3、小6(受験生)は冬期講習を無料で受講できるのか
世間で各塾が冬期講習の告知がスタートし始めると、受験生はいよいよ本番が近づいてきたと感じ始める時期でしょう。
本番が近づいてくる、今まで塾にも通わず自力で頑張ってきた子も、
「最後くらいは塾に通った方が良いかも…。」
と考え始めるかもしれません。
また、保護者の方も、
「最後くらいは塾に行かせて準備させないと…。」
と思い始めるのではないでしょうか。
とはいえ、今さら塾に通って意味があるのかと思ってしまうのも事実だと思います。
そこで、今回は、中3・高3・小6の受験生が冬期講習に通うのはありなのか、学習塾の選び方、無料で受けられるのについて、解説していきます。
※この記事の小6は、全て中学受験を目指している受験生を指します。
中3、高3、小6が冬期講習のみ塾に通うのはあり?
さっそく結論から言いますと、中3・高3・小6が冬期講習のみ塾に通うのは
です。
その理由は次の3つです。
・時間を効率的に利用できる
・最終的な進路決定を相談できる
・安心感を得ることができる
それぞれ解説していきます。
時間を効率的に利用できる
地域にもよりますが、冬休み期間は、夏休みよりも短いのが一般的です。
その一方、受験により近いのが冬休みであるため、受験本番に向けてラストスパートをかける大切な時期であることも事実です。
つまり、やるべきことはたくさんあるのに、時間はないという状況になりやすいのです。
今まで自宅学習で成果を出すことができている子であっても、限られた時間の中で最大の効果を得るための学習法を理解できていることは少なく、結果的に間違った時間の使い方をしてしまう可能性もあります。
その点、塾を利用すれば、お子様が残り期間で何をやれば良いのかの道標を示してもらえるため、正しい時間の使い方ができる可能性が高くなります。
ここまで頑張ってきたことを無駄にしないためにも、冬期講習のみ塾を活用するのはありです。
最終的な進路決定を相談できる
受験生の多くは第一志望校については、しっかりと調べ対策をとっています。
しかし一方でそれ以外の学校については、意外と適当に選択している場合が多いです。
もちろん、第一志望校へ合格できることが一番ですが、残念ながら全員が合格することはできません。
つまり、実際は第一志望校以外の学校へ進学するケースが多いのです。
そうなると、第一志望校以外の学校選びは非常に重要なことが分かります。
そして、学習塾の先生はその点を非常に理解しております。
もし第一志望校以外の学校を適当に選んでしまっているのであれば、塾の先生に相談することで思ってもいなかった学校が出てくるかもしれません。
最終的な志望校を確定させるという点においても、冬期講習で塾を利用するのはありです。
安心感を得ることができる
実は受験直前期に一番不安やストレスを感じているのは、受験生本人よりも親であるケースが多いです。
保護者のストレスがたまると、お父さんやお母さんがイライラしてしまい、家庭環境が悪くなり、結果として受験生にとって学習できる環境ではなくなるケースも実はあります。
そういったことにならないように、学習塾を利用しても良いでしょう。
塾=子どもの学習サポート
と思われがちですが、本当に良い塾は親の相談にも真摯に対応してくれます。
受験生にとって最適な学習環境を用意するためにも学習塾を利用してみてください。
中3、高3、小6の冬期講習会の選び方※塾名だけで選ばない
たしかに、冬期講習だけ塾に行かせるのであれば、一般的な知名度が高い、ブランド力のある塾を選びたいと考えますよね。
もちろん、そういった選び方は一つの方法としてはありです。
とはいえ、名前だけで塾を選ぶのは危険な面もあります。
なぜなら、大手学習塾の場合、多くの場合が進学実績を出すためにカリキュラムを作っております。
つまり、大手学習塾の場合、偏差値が高い学校の対策には強いですが、中堅以下の学校についてはざっくりとしたカリキュラムが作られている場合が多いです。
もちろん、大手学習塾がダメというわけではありません。
冬休みのみ学習塾に通わせる場合は、
がしっかりと示されているかをチェックしてください。
カリキュラムがしっかりと示されていると言うことは、冬休み中にどんなことを教えてもらえるのか、明確に分かります。
つまり、お子様にとって必要な冬期講習会なのかどうかの判別が可能です。
子どもにあったプランがない場合は個別指導塾を選択する
とはいえ、お住まいの地域によっては学習塾自体が少なく、自分の子どもにあったカリキュラムを組んでいる塾が見つからないかもしれません。
その場合は、個別指導塾を選択すると良いでしょう。
確かに集団塾と比べると、費用が割高になるのは事実でしょう。
とはいえ、費用面だけ考えて子どもに合っていないカリキュラムを受講させてしまえば、費用が無駄になることはもちろん、時間まで無駄にしてしまう可能性があります。
授業料が多少割高になるとはいえ、大切な冬休みを無駄に過ごさないようにするためにも、個別指導塾を選択することをオススメします。
ただし、個別指導塾の中にも残念ながら要望通りの授業をしてもらえない場所もあります。
個別指導塾に通う場合は、まずその校舎(または教室)の責任者と話をする時間を作ってもらい、要望通りの授業をしてくれるのかを聞いてみてください。
良い個別指導塾は、その校舎・教室の責任者がしっかりしている場合がほとんどです。
大事な時期だからこそ、しっかりと話を聞いて、納得のできる提案をしてくるのかどうか、確認してみてください。
中3、高3、小6は冬期講習を無料で受講できる?【結論:難しい】
たしかに、広告などを見ると、冬期講習会無料などの言葉を見ることがありますよね。
しかし、結論から言うと受験生が無料で授業を受けられる可能性は低いです。
ただし、例外はあります。
それは、合格実績要員の生徒集めです。
例えばその塾に一度でも通った生徒が開成高校に合格すれば、それはその塾の実績になります。
開成高校への合格がでれば、当然その塾の世間的な評価は上がります。
結果として、その塾の来年度以降の塾生数に影響を与える可能性があるのです。
このように、優秀な生徒を集めるための戦略として、冬期講習会を無料で募集している塾もあるのは事実でしょう。
たしかに、体験授業を実施している塾は多く存在します。
しかし、受験直前期に複数の塾の体験授業を受けることはオススメしません。
繰り返しになりますが、冬期講習の時期は受験生にとって残された時間は決して多くありません。
そのような時に、流暢に自分に合った塾探しをしている時間はありません。
先ほど説明した通り、まずは冬期講習のカリキュラムをチェックし、それがお子様の状況と一致するのであれば、すぐに申し込みをし、受講を開始するようにしてください。
まとめ
今回は、中3・高3・小6の受験生が冬期講習に通うのはありなのか、学習塾の選び方、無料で受けられるのについて、解説していきました。
まとめると、
・中3・高3・小6の受験生が冬期講習のみに参加するのはあり
・中3・高3・小6の受験生が冬期講習はカリキュラムを重視する
・中3・高3・小6の受験生が冬期講習会を無料で受けることはほぼ不可能
となります。
冬期講習のみに参加するのは問題ありませんが、その選び方はとても重要です。
焦る時期だからこそ、カリキュラムをしっかり確認し、お子様に合った冬期講習会へ参加させてあげてください。