お子様を、個別指導塾に通わせようと考えているご家庭も多いと思います。
個別指導塾の場合、教科や時間も全て選べるというのがメリットですが、一方で具体的に何を選べば良いのか迷ってしまうご家庭があるのも事実でしょう。
もちろん、お子様の苦手を克服することを優先すればよいのですが、いざ苦手なものと言われても、意外と分からなかったりしますよね。
そこで今回は、個別指導塾で、優先的に受講した方が良い教科とその理由について、解説していきます。
個別指導塾に通う際の参考にしてください。
そもそもの学習塾の選び方はコチラ↓
お母さん そろそろうちの子も塾に行かせようと考えているんだけど、うちの周りには塾がたくさんあって、どこに行けばいいのか分からないわ。 塾どこがいいんだろう...。選べない — まさら (@R0smTenga[…]
個別指導塾で優先的に受講した方が良い教科は?
ではさっそく、結論からお伝えしていきます。
個別指導塾で優先的に受講した方が良い教科の順番は次の通りです。
1.数学
2.国語
3.理科
4.英語
5.社会
個別指導塾で長年教室長をしている私からすれば、優先順位は間違いなく、上記のとおりになります。
ここで補足をしておきますが、社会の優先順位順位が低いのは、勉強する必要がないから、ではありません。
社会も重要な教科です。
ただ、社会という教科はその性質上、暗記が必要な部分が非常に多くなります。
そうなると、受講もどうしても重要な用語の解説や、歴史の流れなどが中心となってしまい、学校や集団塾の授業とあまり変わらないものに、なりやすいのです。
つまり、まずは学校の授業でしっかり勉強すれば問題ないのです。
たしかに、パッと見ると、おかしいなと思うところもあるかもしれません。
次の段落から、数学・国語・英語について、なぜその順位なのか、分かりやすく解説していきます。
数学を受講した方が良い理由
個別指導塾に通っている場合、ほとんどの生徒が受講しているのが、数学なのではないかと思います。
そして、もっとも個別指導塾で成果が出やすいのも数学となります。
その理由は、次の2つです。
・分からない問題を中心に教えてもらえる
・プロセスを先生と一緒に考えることができる
それぞれ解説していきます。
分からない問題を中心に教えてもらえる
数学には大きく分けて3つの分野があります。
・数と式(文章題も含めた計算)
・数量関係(関数や確率)
・図形
一般的には、“数量関係”、“図形”の部分でつまずく生徒が多いですが、実際にお子様がどこでつまずくかは、分かりませんよね。
しかし、集団授業の場合は、多くの場合誰もがつまずくところを優先的に指導します。
そうなると、「そもそもその前から分からないんだけど・・・」という生徒は授業についていくことが、不可能となってしまい、最終的には数学が嫌いになってしまう可能性が高いです。
その点個別指導であれば、お子様のつまずいているポイントから、指導をしてもらえるので、「そもそも全くわからない」状態に陥る可能性は低いです。
また、数学が得意な子であれば周りのレベルに合わせることなく、自分の解きたい問題を解くことができるので、結果的にさらに成績が上昇する可能性が高いです。
数学は個別指導塾で教わることが、最も成績アップにつながる教科ということができます。
プロセスを先生と一緒に考えることができる
数学のテストの場合、最終的な結果が問われる問題が多いため、最終的な答えばかりに目がいきがちです。
しかし、数学力を伸ばす上では、答えよりもプロセス(問題を解く過程)を考えることの方が大切です。
とはいえ、集団授業の場合、その問題の解答にたどり着いた理由を、全員に説明してもらうことは不可能ですよね。
個別指導であれば、問題を解いたプロセスをそれぞれ聞くことができるので、解答だけではなく考え方が正しいかどうかも、しっかり確認することができます。
やはり個別指導塾の方が、数学は伸ばしやすいと言えるでしょう。
国語を受講した方が良い理由
たしかに、国語と聞くと、そもそも受講する必要すらない科目と思ってしまう方も多いです。
しかし、国語は絶対に必要な教科です。
なぜなら、国語力を勉強しなければ、論理的思考力を身につけることができないからです。
論理的思考力とは、ロジカルシンキングとも言われますが、簡単に言えば、“複雑なものごとを整理し、分かりやすくまとめる能力”です。
日常から使っているモノであれば、意識せずとも自然に大事なポイントだけまとめることができますが、社会に出れば、経験のないことに、どんどん挑戦していく必要がありますよね。
そのときに論理的思考力がないと、情報の整理をすることができず、苦労してしまう可能性が高いのです。
国語の授業を通して、さまざまな文章に触れ、論理的思考力を身につけておけば、将来困る可能性が低くなります。
たしかにその通りで、必ずしも個別指導塾である必要はありません。
ただし、個別指導塾で学んだ方が良いメリットが2つあります。
・文章レベルを生徒の合わせることができる
・文章を読むペースを他人に合わせる必要がない
集団指導になると、どうしても文章レベルをその学年に合わせることになりますが、個別指導であれば、その必要がなくなるので、例えば中学3年生で国語が極端に苦手な子であれば、中学1年生、状況によっては小学生のレベルに合わせることが可能です。
また、文章を読むペースもみんなバラバラです。
もちろん最終的にはスピードも大事なのですが、論理的思考力を身につけるためには、まずはゆっくりでも文章を整理することが大切です。
自分のペースで文章が読めるというのは、個別指導塾ならではの利点です。
特に文章を読むのが苦手な子であれば、個別指導塾で指導してもらった方が良いでしょう。
英語の受講優先度が低い理由
この記事の中で、最も納得しにくいのが、英語の優先順位の低いさではないかと、思います。
最初に断っておきますが、英語自体は非常に大切な教科であって、勉強しなくてよいという意味ではありません。
簡単に言うと、英語は
です。
特に英語が苦手な子にとっては、英文法ほどつまらない授業はないと思います。
しかし、個別指導塾は、その性質上どうしても文法指導や読解指導がメインとなります。
そうなると、英語の苦手を克服するのは、かなり難しくなります。
逆に英語が得意な子であれば、集団指導でも十分理解することが可能なので、個別指導塾を選ぶ必要はなくなります。
つまり、英語という教科は、あえて個別指導塾を選ばなくてもよい教科なのです。
英語の苦手克服方法はコチラ↓
・英語の苦手が克服できるのかどうか ・英語の苦手を克服するポイント(年齢別) 日本では、小学校でも英語の評定がつくようになるなど、より一層英語教育に力を入れるようになっています。 近い将来、[…]
まとめ
今回は、個別指導塾で、優先的に受講した方が良い教科とその理由について、解説していきました。
もう一度整理すると、
・個別指導塾で優先的に受講した方が良いのは、数学→国語である。
・数学は総合的に、個別指導塾で指導してもらった方が成績があがりやすい。
・英語が苦手な生徒に関しては、英会話などで英語を使うことから始めると良い。
となります。
お子様にとって最適な通い方をすることで、個別指導塾を上手に活用してみてください。