以前は、転職に必須の資格といえば、運転免許証だったと思います。
しかし、今では運転免許証はそこまで重要視されなくなり、それ以上に評価されやすくなったのが、英語の資格ではないでしょうか。
小学校で英語が教科化されるなど、英語の重要性がますます高まっている、現在の状況を考えれば、その必要性は十分ご理解いただけるのではないかと思います。
とはいえ、英語の資格といっても、現在はかなりの数の資格が存在するため、何を受験すれば良いのか、分からない人も、多いでしょう。
そこで今回は、転職の際に有利になる英語の資格について、解説していきます。
転職に有利になる英語の資格3選
では、さっそく転職に有利になる英語の資格について、解説してきます。
転職を考えるのであれば、資格をもっておきたい資格は次の3つです。
・TOEIC L&R
・実用英語検定
・日商ビジネス英語検定試験
それぞれ詳しく解説していきます。
TOEIC L&R
英語の資格と言われたときに、多くの社会人が最初に思い浮かべるのは、TOEICではないかと思います。
2015年度以降は、毎年250万人程度の人が受験をしていることからも、その人気の高さが分かります。
TOEICを受験しておけば、次のようなメリットがあります。
・多くの企業(7割以上)が採用時に、スコアを参考にするというデータがある。
・スコア制のため、受験すれば必ず結果が残る。
・年10回の試験が実施されているため、いつでも受験が可能。
・多くの英語講師が対策本を出版したり、講座が用意されたりしているため、対策がしやすい。
やはり、日本で社会人の英語力を試す上では、最も有名な試験ですので、評価されやすいのは間違いありません。
ただし、評価されるためには、最低でも600点以上のスコアが必要です。
また、有名な英語講師が様々な形で、TOEICの勉強法を伝授してくれています。
例えば、英語会のレジェンド講師、安河内哲也先生。
・安河内哲也先生の評判について ・安河内哲也先生の授業について ・安河内哲也先生の参考書 東進ハイスクール人気の立て役者の一人とも言える、安河内哲也先生。 「英語なんて言葉なんだ、やれ[…]
スタサプで人気爆発中の関正生先生。
・関正生先生とアイドルの関係について ・関正生先生の授業について スタディサプリ(スタサプ)で、超人気英語講師として、活躍している関正生先生。 英語の授業は本当に分かりやすいと評判です。 […]
その他様々な講師が、分かりやすく対策授業などをしてくれていますので、努力さえすれば、600点程度であれば、割とすぐにとれるようになります。
一方で多少ですが、デメリットもあります。
・基本的にL&R(Listening&Reading)がメインの試験なため、SpeakingやWritingを重要視する企業にはあまり通用しない。
・TOEIC試験は海外ではあまり有名ではないため、日本企業でしか評価されない。
一応S&W(SpeakingやWriting)に対応した試験も準備されていますが、受験者数は毎年4万人程度と、かなり少ないことがわかります。
つまり、SpeakingやWritingの評価が欲しいのであれば、別の資格をとる必要があります。
また、海外企業にはほぼ通用しませんので、注意が必要です。
受験に関する細かい情報は、公式ホームページをご確認ください。
IIBCが運営するTOEIC 公式サイト のトップページです。TOEIC Program(英語テスト事業)、書籍・出版、…
実用英語検定
TOEIC以上に有名な英語資格と言えば、実用英語検定(英検)だと思います。
実際、毎年400万人近い人が受験しています。
ただし、この数字は、全ての級の合計受験者数です。
社会人のみの受験者数は40万人程度と、TOEICと比べると、大分少なくなることが分かります。
それでも、幅広い年齢層の英語力を、総合的に判断してくれるという点では、英語検定に勝るものはありません。
転職にも十分使える資格と言ってよいでしょう。
英語検定の資格ととっておけば、次のようなメリットがあります。
・誰もが知っている資格なため、一定の評価にはつながりやすい。
・4技能(Speaking・Writing・Reading・Listening)を総合的に判定してもらえる。
・数多くの参考書が出版されているため、対策がしやすい。
TOECにはない最大の特徴は、4技能全てが身についていないと、合格ができないところでしょう。
そのため、特にSpeakingやWritingを重視する企業であれば、評価されやすいと言えます。
また、級ごとに別れているため、目標がたてやすいのも特徴です。
ただし、評価をもうらには2級以上、できれば準1級以上は取得しておきたいところです。
なお、英検と言えば、一昔前は合格か不合格かのみでしか判断されませんでしたが、現在はスコア制となっています。
つまり、合格の中にも、高得点をとっての合格と、ギリギリの合格とがあるということです。
会社によっては、スコアを見るところもあると思いますので、ご注意ください。
一方英語検定にもデメリットがあります。
・学生向けのテストというイメージが強く、TOEICの方が、評価されやすい。
・映像授業はあまり準備されていない。
多くの企業が、対策本を出版していることは事実ですが、一方で映像授業に関しては、TOEICに比べると圧倒的に少ないのが現状です。
本で勉強するのが苦手な人にとっては、少し難しいかもしれません。
4技能を特別重視するような企業を目指すわけではなければ、TOEICを優先して勉強した方が良いでしょう。
英語検定の詳しい受験方法は、公式ホームページをご覧ください。
日商ビジネス英語検定試験
TOEICや英語検定と比べると、知名度は高くありませんが、これも評価につながる資格です。
日商ビジネス英語検定は、Writingに特化した試験となります。
ですので、貿易関連の会社など、英文を書く技術を必要とされるような仕事を希望するのであれば、必要な資格です。
日商ビジネス英語検定には、次のようなメリットがあります。
・ライティングの能力を証明することができる。
・コンピューター試験のため、1級以外は全国各地で、随時受験することが可能。
近くの会場で受験ができることは、非常に魅力的ですよね。
ただし、1級だけは簡単に受験することはできませんので、ご注意ください。
一方で、日商ビジネス英語検定には、次のようなデメリットもあります。
・知名度が低いため、評価される会社は限られる。
・参考書が少ないため、対策がしにくい。
対策がしにくいといのが、最大のデメリットと言えます。
英語の文章を書くことができないと、仕事にならないような会社を目指さない限りは、無理に受ける必要はありません。
詳しい受験方法は、公式ホームページをご確認ください。
日商ビジネス英語検定を「知る」(試験概要) 主な対象:英語によるビジネスコミュニケーションの基礎的な能力を身につけたい…
結論:迷ったらとにかくTOEICを受験すればよい
ここまで、転職をする際に有利になる英語資格について、3つ紹介していきました。
ただ、「3つのうちどれを受ければ良いか分からない」と思うのであれば、まずはTOEICの受験を考えるようにしてください。
やはり、多くの企業で評価され、対策のしやすいところからも、TOEICにまさる資格は他にないです。
迷っている時間はもったいないですので、本気で転職を考えるのであれば、今からTOEIC対策をおこないましょう。
なお、海外企業への転職や、通訳など特赦な業種を希望される場合は、今回紹介した資格は役に立ちませんので、別の資格を考えましょう。
まとめ
今回は、転職の際に有利になる英語の資格について、解説していきました。
もう一度整理すると、
・TOEICは対策が非常にしやすいため、一番受験しやすい。ただし、L&Rがメインのため、4技能全ての評価を得るのは難しい。
・英語検定は、幅広い世代が受験するため知名度はあるが、どちからというと、学生向けのイメージが強い。
・日商ビジネス英語検定は、ライティングの実力をアピールするのには、非常に有効である。
となります。
転職が有利になるように、今からしっかり英語資格の勉強を始めていきましょう。