・受験生の夏休み勉強法
・科目ごとの勉強法
・夏休みを無駄にしない方法
「夏を制するものが受験を制す」
受験生であれば、誰もが一度は耳にしたことのあるワードではないでしょうか。
夏を制する者は受験を制す… pic.twitter.com/eCG86AULD9
— 屍 (@puyoroa_saaan) July 21, 2021
少子高齢化と私立高校の台頭があり、以前に比べれば受験戦争がなくなってきたのは事実ですが、それでも夏休みは、将来の目標を叶えるために一生懸命学習をし、志望校への合格を目指すことは変わりありません。
とはいえ、初めての受験を迎えるのであれば、具体的にどのような勉強すれば良いのか分からない人は多いはず。
そこで今回は初めての受験を迎える中学生のために、受験生の夏休み勉強法を科目別にわかりやすく解説していきます。
受験生の夏休み勉強法は?
ではさっそく受験生の夏休み勉強法を確認していきましょう。
たしかに、受験勉強と言われても、具体的にどんな勉強をすれば良いのか分からないですよね。
受験生が夏休み中にほしいことは次の通りです。
・英単語や漢字などの暗記
・今まで習った範囲の基礎・基本の確認
・9月以降に学習する内容の予習(特に英語・数学)
難関校などを目指している場合には、さらに学習が必要になりますが、そうでなければ基礎・基本の徹底で十分です。
なぜ基礎・基本を固めるのが重要なのか。
それは入試に出題される問題のは6割程度は基本が分かっていれば、できるようになっているからです。
さらに、現在の高校入試については、よほどの人気高でない限りは倍率が2を超えることはありません。
つまり、不合格者よりも合格者の方が多いのです。
となると、合格するためには、相手より上に立つよりも、相手に置いていかれないことの方が重要となります。
このことからも応用問題で差をつけるよりも、基礎・基本の問題で点数を落とさないことの方がよっぽど重要であることがわかります。
高校に合格するためには、まずは単語や漢字も含めて、基礎・基本をしっかり学ぶようにしましょう。
予習する理由は?
受験勉強というと、復習をメインに考えがちになりますが、実は予習についても同じくらい重要です。
予習が重要な理由は次の2つです。
・2学期の成績(通知表)を上げる
・冬休みに総合問題の演習に入れるようにする
公立高校を希望する場合は特に、通知表の成績も重要になります。
そういう意味では、2学期に学習する内容を夏休みという長期休みのうちに予習しておくことは、非常に効率の良い受験勉強と言えます。
また、そもそも冬休みには2学期以降の学習内容はゆっくりと復習する時間はありません。
夏休みのうちの予習をしておき、2学期の授業でもう一度確認することで、知識を定着させ、冬休みではスムーズに総合問題の演習に入れるように準備しておくことが大切です。
夏休み中に簡単でも良いので、2学期以降の予習をしておくようにしましょう。
受験生の夏休み勉強法を教科別に解説!
ここまで夏休みの勉強法について、概要を説明していきました。
どの教科も、基本的な学習の流れは上記で説明した通りですが、それぞれの教科についてもう少し詳細を知りたいと考える方もいると思います。
ではここからは、主要5科目についてより詳細な学習方法を確認していきます。
英語
英語の学習に関して、基本的な英文法を固めることと単語を覚えることははもちろん必要です。
ただ、近年の入試問題はその多くが長文読解問題で構成されているため、やはりそれだけでは対応ができません。
学習の中には、長文読解の練習も取り入れてください。
その際、問題が解けるかどうかは関係ありません。
まずは文章をしっかり読むことを優先してください。
オススメは音読です。
同じ文章を何度も音読することで、長文が自然に読めるようになれます。
ぜひ積極的に英語長文を音読してみてください。
また、近年長文読解度同じく配点のウェイトを占めているのが、リスニング問題です。
入試によってはリスニングだけで30点近く出題されることもあり、対策が必要不可欠になっています。
リスニングの学習方法は、主に次の2つです。
・シャドーイング
・ディクテーション
シャドーングはオーバーラッピングとも言われますが、聞こえてくる英語をそのまま真似して発音する勉強法です。
ディクテーションとは、聞こえてくる英語をそのまま書き取る勉強法です。
リスニングはこの2つを繰り返すことで、確実に力がつきます。
ぜひ継続的に学習してみてください。
なお、次のサイトには無料で使えるリスニング勉強用のアプリケーションが紹介されていますので、参考にしてみてください。
英会話において非常に重要なリスニング能力ですが、どのように鍛えるのがベストなのでしょうか。 「叶うのであれば、できるだけ…
数学
数学の勉強においてとにかく重要なのは
です。
計算力をつければ、正確性が増し、無駄な減点がなくなります。
難しい問題を演習する必要はありません。
基礎計算力を徹底的に身につけることを意識しましょう。
中には計算はできるけど文章題になると解けなくなる子もいると思います。
ただ、文章題は必ずしも数学力できない原因とは限りません。
逆に言えば、国語の読解力を身につけ、数字への抵抗をなくすことができれば、文章題も解けるようになるケースがほとんどです。
ですので、文章題は数学だけでできるようにしようとは考えないようにしてください。
国語
国語という教科は、学校の授業では
が必要とされるのにたいして、入試問題では
が必要とされます。
つまり、学校の授業と入試の問題が一致していない科目です。
となると、学校の授業対策を行っても、入試の国語が解けるようにはなりません。
ですので、まずは入試の国語に対応できるよう、読解のルールをチェックしましょう。
その上で、さまざまな文章を読み、問題演習を重ねるようにしてください。
ただ、この際文章を読むスピードについては気にしなくてOKです。
まずは自分のペースで文章を読む力をつけていきましょう。
夏に関しては量より質が重要です。
早く適当に終わらせるのではなく、ゆっくりでも良いので、正確に読むことを意識してみてください。
その他、漢字や文法の学習に関しては当然重要となります。
理科
理科については、単元が次の4つあります。
・生物
・地学
・物理
・化学
多くの入試ではそれぞれの単元が均等に出るようになっているので、優先的にやるべきところは特にありません。
ですので、まずは4つの分野の中で自分の得意分野を一つ作ることを目標にしましょう。
単元について、一般論で言えば生物や地学が学習しやすいと言われていますが、得意不得意は人によって異なるので、やれそうなところを選んで問題ありません。
得意分野を作ることができたら、残りは満遍なく学習し、基本問題は点数が取れる状態にしましょう。
これで入試の得点力は確実に上がります。
社会
理科と同様、社会に関しても単元が次の3つに分かれます。
・地理
・歴史
・公民
ただ、社会の場合は夏休みの段階で学習を終えているのは地理と歴史のみでしょう。
ですので、まずは理科と同じように、自分が得意な方を勉強し、点数が取れるようにしましょう。
たしかに、地理も歴史も得意じゃないという子もいると思います。
そういう場合は地理の学習からスタートすると良いでしょう。
地理の場合は、言葉の知識はもちろん必要ですが、中にはグラフや表を読み取ることができれば得点できる問題もあります。
つまり、国語力があれば解ける問題もあるということです。
一方の歴史は、知識がなければほぼ解ける問題はありません。
ですので、社会が苦手な子は地理の方が点数につながる可能性が高いです。
また、歴史を学習する場合には、学校でも比較的最近ならったであろう近現代からの学習をオススメします。
このように学習を進めて、社会に関しても理科と同じように安定して得点が取れるようにしていきましょう。
まとめ
今回は初めての受験を迎える中学生のために、受験生の夏休み勉強法を科目別にわかりやすく解説していきました。
もう一度整理すると、
・受験生の夏休みで大事なのは、基礎・基本の徹底である
・受験生の夏休みでも、9月以降の予習もしっかり行う
・各教科完璧を目指すのではなく、効率よく点数を伸ばす方法を考える
となります。
受験の夏は思っている以上にあっという間に過ぎてしまいます。
夏休みを無駄にすることがないよう、今からしっかりと学習を進めていきましょう。