子どもが本を読んでくれないと、悩んでいる方って多いと思います。
実際、子どもたちの一ヶ月あたりの平均読書数は、学年があがるごとに、低下していきます。
引用:高校生が読む本は1か月平均1.5冊、半数は0冊…学校読書調査 | リセマム
本を読んで欲しいのは当然のことだと思います。
しかし一方で、マンガを読むことを利用して、読解力をつけることができれば、嬉しいですよね。
今回は、マンガで読解力をつけることが、できるのかどうかについてと、その具体的な方法について、解説していきます。
マンガで読解力はつくの?
結論を先に言うと、マンガを読んで読解力をつけることは
そもそも日本には、“マンガを読む=悪”という風潮があります。
その風潮は、ドラえもんやサザエさんなどの、人気アニメが原因ではないかと、思います。
のび太やカツオは、いずれもマンガを読んでいて怒られていますからね。
ドラえもんののび太やサザエさんのカツオ、ちびまる子のまる子が漫画を読んで怒られるという、マンガ=悪のイメージは禁止してほしい。
今や、「37.5℃の涙」、「インベスターZ」、「健康で文化的な最低限度の生活」、「弟の夫」などテレビより勉強になるマンガ作品が多数ある!— 佐藤 尚貴 (@s_naotaka) July 23, 2017
もちろん、マンガばかり読んで勉強しないということは、決して良いことでありません。
しかし、マンガを読むこと自体は全く悪ではありません。
有名YouTuberのイケハヤさんも、オススメのアニメを、本気で紹介するほどマンガは良いと言っています。
外出自粛が長引いてますし、ひたすらマンガをまとめました。 ぼく、これまで数千冊読んでるので、マンガはかな〜り詳しいです…
では、どうしてマンガで読解力がつくと言えるのか。
その理由は2つあります。
・内容を理解しやすい
・筆者のメッセージが読み取りやすい
それぞれ解説していきます。
内容を理解しやすい
一般的な本との、大きな違いは、やはり理解のしやすさです。
本は、基本的には文字のみでその内容を理解する必要がありますが、マンガは文字と絵を使って、内容を理解することができます。
つまり、マンガは文字と絵、双方から内容を理解することができるので、単純計算でも本よりも2倍、内容を理解できると考えることができます。
多くの方が、絵を見てしまうと読解力がつかないと考えてしまいますが、実際はそんなことはありません。
絵を利用することで、より深い読解力を身につけることができます。
例えば、『7つの習慣』(著:スティーブン・R・コヴィー)のような大ベストセラーも、マンガとなって、発売されています。
実際、原作は非常に分厚く読みにくいのですが、マンガ版ですと、とても分かりやすくなっており、誰でも読めるようになっています。
以前「7つの習慣」読もうとして挫折したので、今回マンガ版買ってみた。これは分かりやすい。そして大変胸に刺さる。
— Kaori (@behappy94) May 14, 2014
読みにくいようなものであれば、マンガを利用して理解することも、十分効果的な読解方法なのです。
筆者のメッセージが読み取りやすい
マンガ作品にも、必ず伝えたいメッセージがあります。
そのメッセージを読み取ることが、読解力の向上につながります。
そして、そのメッセージは圧倒的にマンガの方が読み取りやすいです。
これは、私たちがマンガの方が読みやすいというのもありますが、作者側から見ても、視覚的にメッセージを伝えることができる、というメリットがあります。
実際、文字だけで感情を正確に伝えるのって難しいです。
あなたも、メールやラインなどでメッセージを送ったときに、自分の気持ちが相手に伝わらなかった、なんていう経験あると思います。
その際は、絵文字などを利用して相手に感情を伝えたりしますよね。
同じように、絵があれば、例えばキャラクターが笑っていれば、良いメッセージを言っているということが伝わります。
絵と文字を同時に読み取ることで、より正確な読解ができるようになるのです。
マンガを使った読解力のつけ方を実践!【名探偵コナンを利用】
たしかに、いくら読解力がつくといっても、できれば具体的な方法を知りたいですよね。
概要については、先日Twitterでもご紹介させていただきました。
✅名探偵コナンを読んで読解力アップ❕
以下の手順でコナンを読めば読解力が高まります。
①犯人を確認する
②犯人の言動(言葉や表情)をチェックし、自分なりに推理する
③コナンくんの推理を読んで答え合わせこれだけで簡単に読解力が高められます😌
※ただし、マンガの楽しさは半減します😓
— ケイシ@教育改革推進派 (@masukurobu2) June 26, 2020
この方法について、もう少し詳しく説明していきます。
犯人を確認する
名探偵コナンと言えば、“見た目は子ども、頭脳は大人”の主人公江戸川コナン(工藤新一)が、難事件を続々と解決するストーリーとして有名です。
各ストーリーの多くには犯人がいます。
通常であれば、マンガを読み進めながら、犯人を予想していくと思います。
もちろん、その読み方が最も楽しい読み方なのは間違いないのですが、ここではあえて先に犯人を確認する作業を行います。
ページを飛ばして、犯人を確認してみてください。
とはいえ、ここで確認するのは犯人の名前のみです。
コナンの推理は読まないでください。
犯人の言動をチェックする
犯人の名前が分かったら、話の最初からストーリーを読み進めていきます。
このとき、犯人の登場シーンから、その言動を細かくチェックしながら読んでください。
どうしてコナンはその人が犯人だと思ったのか、自分なりに推理するようにしましょう。
コナンの推理をチェックする
自分なりの推理が完了しましたら、その後はコナンの推理ページを確認していきましょう。
コナンの推理を自分の推理をどの程度一致しているかどうか、チェックします。
ほぼ合っていれば、あなたは完璧に読解ができていた、ということになるので、そのストーリーの読解は完了です。
もしコナンの推理とどこかが間違っているのであれば、どこで間違えのたのか見直しをしてください。
その際は難しく考える必要はありません。
自分なりに納得ができればOKです。
このような形で、コナンを読めば読解力をつけることができます。
文字を読むことが苦手であれば、是非マンガを使った読解法を試してみてください。
まとめ
今回は、マンガで読解力をつけることが、できるのかどうかについてと、その具体的な方法について、解説していきました。
もう一度整理すると、
・マンガを読んでも、読解力をつけることは可能である。
・名探偵コナンを読めば、読解力をつけることができる。
となります。
マンガは日本の素晴らしい文化です。
せっかくの文化を活かして、読解力を身につけていきましょう。