夏休みに多くの学習塾や予備校で開講されているであろう夏期講習。
学校も休みになることから、夏期講習に通わせようと考えている保護者の方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、夏期講習だけ参加しようと考えていても、
「そのまま入塾させられてしまうのでは?」
「夏期講習だけ通って効果あるの?」
などといった疑問を持ってしまうのではないでしょうか。
そんな悩みがある方のために、今回は学習塾や予備校について、夏期講習だけ通うのはありかなしかについて、解説していきます。
学習塾や予備校に夏期講習だけ通うのはあり?
ではさっそく結論からお伝えします。
学習塾や予備校に夏期講習だけ通うのは
です。
6月〜8月については、多くの学習塾が夏期講習の受講を促した広告を打ち出します。
引用:明光義塾公式ホームページ
これらの広告には、通塾を前提にした文章はありません。
つまり、学習塾は夏期講習のみの通塾でも対応できるよう準備をしているのです。
ですので、夏期講習だけ学習塾や予備校に通うことは全く問題ありません。
ですので例えば、
「通塾させるのは金銭的に難しいけど、夏期講習だけでも行かせてあげたい」
「夏休み親がいない時に一人で家に居させるのは心配だから塾に行かせたい」
といった理由でも学習塾を利用するのもOKです。
中には
「夏期講習だけ通わせるのはなんか気が引ける」
「夏期講習を受講したら、そのままうまいこと通塾させられるのでは」
と思っている人もいるでしょうが、心配する必要はありません。
学習塾や予備校側はむしろ夏期講習だけでも通ってほしいと思っています。
学習が心配な場合は、積極的に夏期講習を活用してみてください。
学習塾や予備校に夏期講習だけ通わせて効果はあるの?
たしかに、いくら夏期講習だけ通うことができるとわかっても、それで効果がないのであれば意味がないですよね。
しかし、ご安心ください。
学習塾や予備校に夏期講習だけ通っても、効果はあります。
多くの学習塾や予備校では、夏期講習専用のカリキュラムが用意されているため、それだけ通ったとしても、一定の効果が得られるようになっています。
実際、夏期講習だけで効果が出たという声があります。
ほんと、人それぞれで、やりやすい方で学べばいいですよね。
個人的には、数学が得意だった人間としては、苑田先生との出会いは衝撃的でした。
K塾の夏期講習のみでしたが、成績が上がったように思います。 https://t.co/jToRKfMWnB— sohon (@sond___) August 6, 2021
ですので、効果については心配する必要はありません。
ただし、次のような場合は夏期講習以外も通塾を続けないと効果が出にくい可能性があります。
・受験生
・苦手部分が3単元以上ある
・ 自宅での学習習慣がゼロ
それぞれ解説していきます。
受験生
高校受験・大学受験を問わず、受験となれば、今まで学習した内容を全て復習する必要があります。
そして多くの学習塾や予備校は、夏期講習で基礎の完成を目指します。
もちろん学校によってはその基礎の完成だけで合格を目指せる学校もありますが、基本的にはその先に応用問題の対策が必要となりますよね。
つまり、夏期講習だけでは入試の応用レベルの問題演習まで行えない可能性が高いのです。
志望校への合格(特に上位校)を目標としているのであれば、基本的には夏期講習以降も通塾する必要があると考えた方が良いでしょう。
苦手部分が3単元以上ある
夏期講習期間は夏休みが長い地域であっても、30日程度の学習塾や予備校が多いでしょう。
いくら学校がないとはいえ、その時間は大人が思っている以上に短いものです。
その短い期間で、たくさんの苦手単元を一気に克服しようとすると、混乱が生じてしまい、結果的に何も克服できずに夏期講習を終えてしまう可能性も考えられます。
現段階で苦手分野が3つ以上あるのであれば、夏期講習だけで全て克服しようとせず、通塾または冬季講習などの受講も前提にして、より苦手なところを優先して受講した方が良いでしょう。
自宅での学習習慣がゼロ
中には、家では一切勉強しない子もいると思います。
残念ながら、自宅での学習習慣がない子が、1ヶ月だけ学習したからといって、学習効果が発揮される可能性はかなり低いです。
そういう子はまず、学習習慣の定着が第一になります。
そして学習習慣を身に付けさせるためには、定期的な通塾が必要不可欠になるでしょう。
ですので、学習習慣がない場合は、夏期講習だけを受講しても意味ないと思ってください。
【お得情報】学習塾や予備校の夏期講習を最大限に活用する方法
ここまで学習塾や予備校の夏期講習のみを受講することがありなのかどうかを解説していきました。
夏期講習だけ通うのがありの子、なしの子がいることが分かっていただけたと思います。
では最後に、学習塾や予備校の夏期講習を最大限に活用する方法について、解説していきます。
学習塾や予備校の夏期講習を最大限に活用するポイントは次の3つです。
・目標を持つ
・全部やろうとしない
・自習室の活用
それぞれ解説していきます。
目標を持つ
夏期講習を受講している生徒の中には、
「親に言われたから仕方なく通っている」
「みんな行っているからなんとなく通っている」
といった子もいるでしょう。
しかし、結論としてこれらの思考は、夏期講習が有意義になる可能性はほとんどありません。
夏期講習を成功させるためには、目標をしっかり持たせるようにしましょう。
特別難しい目標を持つ必要はありません。
ただ、その目標をできるだけ具体的にしてください。
目標を具体的にすることで、夏期講習に通うことに意味が出てくるため、一定の効果が出る可能性が高いです。
ぜひ目標を持って夏期講習を受講するようにしましょう。
全部やろうとしない
夏期講習といえば、国語・数学・英語・理科・社会全ての教科を学習しようと考える生徒もいるでしょう。
もちろん、それができる子であれば問題ありませんが、学習が苦手な生徒の場合は、全ての教科を完璧に復習しようとすると、結局全てが中途半端になる可能性が高いです。
勉強があまり得意じゃない場合は、全部を頑張ろうとするのではなく、まずは英語・数学・国語の3教科を中心に受講してみてください。
もちろん、受験生の場合は得意不得意に関係なく、全てを学習する必要があるでしょう。
ただ、その場合にも中心に学習するのは3教科にして、残りの教科は基本を学べる講座などを中心に受講するようにしてください。
自習室の活用
最近の学習塾や予備校は自習室を用意してくれている場合が多いです。
そしてそれらのスペースは夏期講習生であっても利用可能な場合もあります。
利用が可能であるのであれば、ぜひ自習室も利用してみてください。
とはいえ、長い時間自習する必要はありません。
例えば、授業後に1時間自習をしてから帰るだけでも、十分な効果を得ることができます。
また、自習をする場合は必ずやる内容を決めておくようにしてください。
そして、やろうと決めた内容が終わったのであれば、帰宅しても良いでしょう。
いずれにせよ、帰りたいという気持ちを抑えるのことは、最初大変だと思いますが、せっかく頑張って通うのであれば、ぜひ自習室を有効活用するようにしてください。
まとめ
今回は学習塾や予備校について、夏期講習だけ通うのはありかなしかについて、解説していきました。
もう一度整理すると、
・学習塾や予備校に夏期講習のみ通っても問題ない
・学習塾や予備校に夏期講習のみ通った場合、効果がある子とない子に分かれる
・学習塾や予備校の夏期講習は目的を持って通うことが重要
となります。
夏期講習のみの参加といっても、決して安い買い物ではありません。
最大の効果を得られるように、目的を持って有意義な夏期講習にしてください。