学習塾の双方向型オンライン授業の仕組みは?
オンライン授業といっても、実際には2種類あります。
・一方通行の映像授業
・双方向の対話型授業
映像授業に関しては、元々どこの塾でも積極的に導入されており、実際に授業を受けたことがある人も、多いのではないでしょうか。
映像授業は、プロの授業を気軽に視聴できるという点で、非常に魅力的です。
一方で、授業が一方通行になってしまうため、学習に対してあまり意欲的ではない子にとっては、退屈に感じてしまいます。
つまり、学習に対して明確な目的を持っていない子にとっては、あまり効果的な授業にはならないのです。
そこで登場したのが、Zoomを利用した双方向型のオンライン授業です。
双方向型、つまりコミュニケーションをとりながら、授業をおこなうシステムです。
コロナの影響でおチビの塾はオンライン授業中。 pic.twitter.com/o67dDM3xbk
— CRISIS@4日目西「し」32b (@crisis1983) April 24, 2020
双方向型の授業と言われると、設定が難しいと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
実際に準備しなければならないのは、次の3つです。
・スマートフォン、タブレット、パソコンなどの通信機器(パソコンの場合は、別途カメラ・マイクが必要)
・Wi-Fiなどの、通信環境
・Zoomミーティングなどの、ビデオツールアプリ
今では、中学生くらいになると、スマートフォンをもっているのが、普通になっています。
ですので、準備をしなければならないのは、せいぜいZoomミーティングのアプリ(無料)などをダウンロードすることくらいでしょう。
学習塾の双方向型オンライン授業のメリット
では、双方向型オンライン授業にはどんなメリットがあるのか、具体的に見ていきます。
主なメリットは、次の3点です。
・どこにいても授業を受けられる
・学びが止まることがなくなる
・Zoomの利用方法を習得できる
それぞれ、解説していきます。
どこにいても授業を受けられる
オンライン授業の最大のメリットは、やはりどこでも授業を受けることができることでしょう。
もちろん、双方向型の授業ですので、学校や塾に行くのと同じように、質問をすることも可能です。
さらに、映像授業の場合、自分が見たいときに、いつでも見られる形になりますが、双方向型の授業の場合、時間が指定されるため、勉強する時間もあらかじめ決まります。
これにより、少なくとも授業の時間には勉強することになるので、自宅にいながら学習習慣を維持することができるのです。
学びが止まることがなくなる
オンライン授業が、子どもの未来を変える可能性もある、ということです。
Zoomの利用方法を習得できる
これを機に、会社でZoomミーティングを利用することが増えるのは、間違いないでしょう。
そうなると、就職をするときに、Zoomの利用方法を知っていることが、一つのアピールポイントになる可能性があります。
ですので、今のうちから使い方を知っておくことで、将来役立つことになります。
特に、若いときの方が、そういったものは理解しやすいので、早めに使っておくことは、必ずプラスになります。
双方向型のオンライン授業は、今の学習だけではなく、将来にもつながる、ということです。
学習塾の双方向型オンライン授業にデメリットはある?
たしかに、Zoomに関しては、個人情報の扱いについて、報道などで問題があると言われています。
ただ、基本的に授業を受講する方は、特別な登録などはいりませんので、そもそも個人情報を入力する必要はありません。
ですので、子どもでも安心して利用することができます。
具体的なデメリットについては、次の2点です。
・Wi-Fi環境がなければ、高額な通信料が発生する。
・対面式とまったく同じ授業をおこなうのには、限界がある。
アプリ自体が、通信環境が整っていることを前提に作られているため、ネット環境が十分に整っていない場合は、Zoomチャットを利用することで、高額な通信料が発生する場合があります。
また、対面授業とほぼ変わらないのはたしかですが、それでも完璧に同じものを再現することは、できません。
例えば、先生が実際にいるわけではないので、そばにいるからこそ感じることができる、人のあたたかみを感じることはできません。
さらに言えば、学校と同じで、塾の先生だからこそ、相談できたようなことも、あったかもしれません。
しかし、家の中ですと、状況によっては家族の誰かに聞かれている可能性があるため、なかなかそういった相談も難しいと思います。
つまり、オンライン授業は学習を教えるという観点においては、ほぼ問題なく指導することができますが、人間関係という点においては、希薄になる可能性があります。
やはり、総合的に見ると、塾に通った方が、効果が高いと言えるでしょう。
まとめ
今回は、双方向型オンライン授業の基本的な仕組みと、メリット・デメリットについて、解説していきました。
もう一度整理すると、
・双方向型オンライン授業は、勉強をやる気がない子にとっては、特に効果的である。
・双方向型オンライン授業で利用するZoomアプリは、今後使う可能性が高いので、早めに使用方法を知っておいた方が良い。
・双方向型オンライン授業とはいえ、限界はあるので、総合的には通塾型の方が効果は高い。
となります。
オンライン授業は、学習サポートとして、有効です。
学びを止めないための手段として、活用してみてください。